藤原佐理書状(10)離洛状を臨書して
10.無方
釈文:「無方避逃」
解説:墨の変化が著しい箇所である。墨継ぎをして「無」「方」を連綿でつなげ、上が大きく下が小ぶりの一字のようにつくる。
「避」ではややかすれながらも、筆は八面出峰で様々な面を用いているため炭の変化がある。
次に「逃」は前字とともに辶であるが、書き方を変えゆったりとおおらかに展開している。そのため同じ辶の繰り返しであるという印象が少ない。
含墨が少なかったのか、見事に変化する墨色は絵画的でさえある。
参考文献:藤原佐理集 二玄社

10.無方
釈文:「無方避逃」
解説:墨の変化が著しい箇所である。墨継ぎをして「無」「方」を連綿でつなげ、上が大きく下が小ぶりの一字のようにつくる。
「避」ではややかすれながらも、筆は八面出峰で様々な面を用いているため炭の変化がある。
次に「逃」は前字とともに辶であるが、書き方を変えゆったりとおおらかに展開している。そのため同じ辶の繰り返しであるという印象が少ない。
含墨が少なかったのか、見事に変化する墨色は絵画的でさえある。
参考文献:藤原佐理集 二玄社
