藤原佐理書状(2)離洛状を臨書して

2.佐理とは
藤原佐理(944〜98)は、小野道風・藤原行成とともに、『三蹟』として名が知られる能書家である。平安初期において空海・嵯峨天皇・橘逸勢の『三筆』に次いで平安中期に活躍した。

『三蹟』の功績は和様書道の確立である。道風が開いた和様は、佐理に引き継がれた。佐理は優美な書風のみならず、洗練された力強い草書体をよくし、その才能を発揮した。

今でも人をひきつけてやまない。

参考文献:藤原佐理集 二玄社