2025-10-30 / 最終更新日時 : 2025-10-30 タオ 万葉集を味わう 藤原鎌足の贈答歌(6)金沢本万葉集を臨書して 6.やすみこを得たり選字は「わ禮者もやヽすこをえ多利み那ひとの え可て二すといふやすこをえ多梨」 歌意は「私はまあ安(見)児をえた。皆人は得ることが難しいといわれる安(見)児を。」 鑑賞:この歌は直い歌である。『万葉集』 […]
2025-10-29 / 最終更新日時 : 2025-10-30 タオ 万葉集を味わう 藤原鎌足の贈答歌(5)金沢本万葉集を臨書して 5.私は安見児を原文:「吾者毛也安見(児)得有皆人乃得難爾為云安見衣多利」 書き下し文は「吾者毛也(われはもや)安見得有(やすみえたり)皆人乃(みなひとの)得難爾為云(えがてにすとふ)安見衣多利(やすみえたり)」 語釈: […]
2025-10-28 / 最終更新日時 : 2025-10-28 タオ 万葉集を味わう 藤原鎌足の贈答歌(4)金沢本万葉集を臨書して 4.采女とは原文:「内大臣藤原卿娶采女安見児時作歌一首」 書き下し文は「内大臣藤原卿が采女安見児(うぬめやすみこ)を娶った時作った歌一首」 解説:藤原鎌足が采女の安見児をめとったときの歌である。先出した鏡王女は鎌足の正室 […]
2025-10-27 / 最終更新日時 : 2025-10-28 タオ 万葉集を味わう 藤原鎌足の贈答歌(3)金沢本万葉集を臨書して 3.まと山の釈文:「玉くしげ見むまと山のさねかづらさ寝ずはつひにありかてましや」 選字は「たま久しけみむまとやま能さね可川ら さねすはつひ爾あ利可てましや」 鑑賞:武田氏の『全注釈』ではみむろの山を「将見円山」として円山 […]
2025-10-26 / 最終更新日時 : 2025-10-26 タオ 万葉集を味わう 藤原鎌足の贈答歌(2)金沢本万葉集を臨書して 2.玉のような箱釈文:「玉匣将見円山乃 狭名葛佐不寝者遂爾 有勝麻之目」 書き下し文は「玉匣(たまくしげ)将見円山乃(みむまるやまの)狭名葛(さねかづら)佐不寝者遂爾(さねずはつひに)有勝麻之目(ありかてましや)」 語釈 […]
2025-10-25 / 最終更新日時 : 2025-10-26 タオ 万葉集を味わう 藤原鎌足の贈答歌(1)金沢本万葉集を臨書して 1.鏡王女からの釈文:「内大臣藤原卿報贈鏡王女歌一首」 書き下し文は「内大臣藤原卿の鏡王女に報へ贈る歌一首」 解説:藤原鎌足は内大臣でその官位を終えた。鏡王女は天智天皇の後、鎌足の正室となる。天皇から賜ったのかは不明であ […]
2025-10-24 / 最終更新日時 : 2025-10-24 タオ 万葉集を味わう 天皇と鏡王女との相聞歌(4)金沢本を臨書して 4.やわらかな返歌釈文:「秋山の樹の下隠れゆく水の われこそまさめ見於めみおもふよりは。」 選字は「あ支山能このした可くれ遊久み徒の わ禮こ曽まさめみ於もふよ利は」 構成の特徴:「あ支山能」では「や」で字幅を広げ「ま」を […]
2025-10-23 / 最終更新日時 : 2025-10-23 タオ 万葉集を味わう 天皇と鏡王女との相聞歌(3)金沢本を臨書して 3.天皇への返歌釈文:「鏡王女奉和御歌一首 秋山之樹下隠逝水乃吾許曽益目 御念従者」 書き下し文は「秋山之(あきやまの)樹下隠(このしたかくり)逝水乃(ゆくみづの) 吾許曽益目(われこそまさめ) 御念従者(みおもひよりは […]
2025-10-22 / 最終更新日時 : 2025-10-22 タオ 万葉集を味わう 天皇と鏡王女との相聞歌(2)金沢本を臨書して 2.妹の家も釈文:「妹が家も継ぎて見ましを大和なる大島の嶺に家もあらましを」 選字は「いも可いへも月てみましをやまとなる 於ほしまみね爾いへもあら満しを」 語釈:「継ぎて見ましを」の「まし」は願望の意味を含む推量の助動詞 […]
2025-10-21 / 最終更新日時 : 2025-10-22 タオ 万葉集を味わう 天皇と鏡王女との相聞歌(1)金沢本万葉集を臨書して 1.妹の家も釈文:「天皇賜鏡王女御歌一首妹之家毛継而見麻思乎山跡有大嶋嶺爾 家母有猿尾」 書き下し文は「妹之家毛(いもがいへも) 継而見麻思乎(つぎて見ましを) 山跡有(やまとなる) 大嶋嶺爾(おほしまみねに) 家母有猿 […]