邸内では格子をあげさせずに(1)和泉式部日記より

1.邸内の目を
釈文:「宮、入らせ給ふとて、しばしこなたの格子はあげず、おそろしとにはあらねど、むつかしければ」

選字は「宮入ら勢多万布と傳し盤志こ那堂乃格子 はあ希春於處呂し東に者あらねと無徒可 し介れ盤」

鑑賞:「こなたの格子はあげず」宮は邸内の目を気にして、格子をあげさせない。前の「しのびて」に呼応する。

「むつかしければ」気が重い感じなので。

参考文献:和泉式部日記 和泉式部集 野村精一校注 新潮社