昨夜の話はことごとく夢と(2)和泉式部日記より

2.うつつと
釈文:「うつつにて思へば言はん方もなし こよひのことを夢になさばや」

選字は「有徒ヽ耳て思倍者言波無可多裳那し 故よ飛農許とを遊免二奈佐盤や」

歌意は「昨夜の話は、現実にあったこととも思わないでほしい。二人の夜の夢に現れた、つらい出来事なのです。」

参考文献:和泉式部日記 清水文雄校注 岩波文庫