寝覚めの夢をふしみの旅路で(6)和泉式部日記より

6.他の人が起きる前に
釈文:「明けぬれば、やがてゐておはしまして、人の起きぬさきにと、いそぎ帰らせ給ひて、つとめて」

選字は「明希ぬれ者や可傳井て於盤しま し天飛登の起支ぬ佐き耳とい所 幾帰らせ給ひて徒と免て」

鑑賞:「やがてゐておはしまして」すぐに、女を車から下ろさずに家まで送っていらした。そして宮は人が起きる前にと、急いで帰っていかれた。

参考文献:和泉式部日記 清水文雄校注 岩波文庫