寝覚めの夢をふしみの旅路で(1)和泉式部日記より

1.四十五日の忌み違へ
釈文:「このころは、四十五日の忌み違へせさせ給ふとて、御いとこの三位の家におはします。例ならぬ所にさへあれば、『見苦し』ときこゆれど」

選字は「このこ路者四十五日の忌み多可遍せ佐世給不 登弖御いとこ能三位家於者しま春例奈らぬ所耳さへあれ盤見具流 志とき許ゆ連登」

鑑賞:「御いとこ」通説によれば藤原兼隆。師宮の母藤原超子の弟道兼の子。当時従三位中将。

参考文献:和泉式部日記 和泉式部集 野村精一校注 新潮社