時雨の紅葉・風の前なる(7)和泉式部日記を書いて

7.もみじ葉は
釈文:「もみぢ葉は夜半の時雨にあらじかし きのふ山べを見たらましかば」

選字は「もみ遅葉者夜半のし九れ爾あら志可 事支能布山遍を見多ら満し可八」

歌意は「山の紅葉は昨夜の時雨ですっかり散ってしまったことでしょう。昨日お誘いを受けた時に見に行っていたら、と今思っております。」

鑑賞:「あらじ」に嵐をかけた。
参考文献:和泉式部日記 和泉式部集 野村精一校注 新潮社