智永千字文の筆つかいにみる(16)楷書と草書
16.民をいつくしみ
釈文:「愛育黎首」
書き下し文は「黎首を愛(いつく)しみ育(はぐ)くみ」
鑑賞:「黎首」黎(くろ)い首、民衆のこと。育は養うことである。黎は大衆のことで、黒いことでもある。民の首が黒いのをいう。
周の文王は衣服のない者に布帛を与え、食のない者には粟を与えた。文王は慈愛に満ちていたので、人々は富み栄え、路を行く者は譲り、耕す者は畦を譲り合った。これが「黎民を愛し養った」結果である。
参考文献:千字文 小川環樹他注解 岩波文庫

16.民をいつくしみ
釈文:「愛育黎首」
書き下し文は「黎首を愛(いつく)しみ育(はぐ)くみ」
鑑賞:「黎首」黎(くろ)い首、民衆のこと。育は養うことである。黎は大衆のことで、黒いことでもある。民の首が黒いのをいう。
周の文王は衣服のない者に布帛を与え、食のない者には粟を与えた。文王は慈愛に満ちていたので、人々は富み栄え、路を行く者は譲り、耕す者は畦を譲り合った。これが「黎民を愛し養った」結果である。
参考文献:千字文 小川環樹他注解 岩波文庫