智永千字文の筆つかいにみる(3)楷書と草書

3.上衣とはかまを
釈文:「乃服衣裳」

書き下し文は「すなわち衣をきせしむ」
意味は「上衣と裳(はかま)を服(き)た」

鑑賞:『礼記』によると「上古には未だ麻糸(麻の糸と絹の糸)あらず、其の羽衣を衣る」と。黄帝の時代に神人の岐伯は衣と裳を造り州と県をおき、屋根のある家を造った。

参考文献:千字文 小川環樹他注解 岩波文庫