王羲之の集字聖教序を臨書して(2)書法を探る

2.陰を明らかにし
釈文:「明陰洞陽」
書き下し文は「陰を明らかにし陽を洞(さと)るは」

「明」楷書に近いが、偏の「目」の横画は長さ、間隔ともに同一ではない。旁の「月」の横画は省略され、やや上に位置に点はくずしている。

「陰」:旁の第一画は思い切り良く長く引き、第二画は角度を変えて右に張り出す。横画の不平行、不等分割に留意する。最後の「ム」は転折を鋭く小さくし、全体を動的にする。

参考文献:集字聖教序 天石東村編 二玄社