2025-02-28 / 最終更新日時 : 2025-03-01 タオ おとなの楷書と行書 王羲之の集字聖教序を臨書して(4)書法を探る 4.賢哲も「賢」:上部を大きく下部をおおうように書いている。「臣」の略し方を学びたい。下部の「貝」の左はらいは強めに筆に圧をかけて、上部の大きさと均衡ととる。対照的に右のはらいは短くおさえる。 「哲」:手偏が長く、楷書の […]
2025-02-27 / 最終更新日時 : 2025-02-27 タオ おとなの楷書と行書 王羲之の集字聖教序を臨書して(3)書法を探る 3.洞と陽 「洞」:旁である「同」の中の部分を左によせている。全体の字としては左が密に、右が疎になっている。「同」の中の空間が生きて、広がりが感じられる。 「陽」:偏は楷書に近いがやや柔らかい。旁の下部「勿」を右へはり出 […]
2025-02-26 / 最終更新日時 : 2025-02-26 タオ おとなの楷書と行書 王羲之の集字聖教序を臨書して(2)書法を探る 2.陰を明らかにし釈文:「明陰洞陽」書き下し文は「陰を明らかにし陽を洞(さと)るは」 「明」楷書に近いが、偏の「目」の横画は長さ、間隔ともに同一ではない。旁の「月」の横画は省略され、やや上に位置に点はくずしている。 「陰 […]
2025-02-25 / 最終更新日時 : 2025-02-25 タオ おとなの楷書と行書 王羲之の集字聖教序を臨書して(1)書法を探る 1.皆識其端釈文:「皆識其端」書き下し文:「皆な其の端を識(し)る」 「皆」:上部は筆圧が加わり、どっしりとして下部の「白」を支えている。上部「比」の左右の筆圧の変化に留意したい。 「識」:言偏は楷書に近く、重厚であるが […]
2025-02-24 / 最終更新日時 : 2025-02-24 タオ おとなの楷書と行書 王羲之書法と中国書の源(9)集字聖教序から 9.庸愚も「庸」:「广」の中に書く部分を右によせて、ふところを広くしてバランスをとる。「广」から画の中で筆がもどる気持ちで内側を通って次の画に続くようにする。これは行体の特色としての変化である。 また、第一画と第二画の間 […]
2025-02-23 / 最終更新日時 : 2025-02-23 タオ おとなの楷書と行書 王羲之書法と中国書の源(8)集字聖教序から 8.地を鑑みるは「鑑」:「金」の第一画と旁の「皿」の部分でバランスを保つ。偏と旁の余白がいきて、ふところ広く見える。旁はやや右へずれていき「皿」の位置にも変化が見られてその結果、下部が大きくなる。 「地」:旁の第二画を高 […]
2025-02-22 / 最終更新日時 : 2025-02-22 タオ おとなの楷書と行書 王羲之書法と中国書の源(7)集字聖教序から 7.終筆の余韻 「窺」:冠は重めにどっしりと書き、下部の偏は少ない線ながら横画を力強く。旁は対照的に軽やかにして、最後の終筆はしっかりと抜く。 「天」:第一画の下をあけ、ゆったりと構える。右はらいは長めにひいて、終筆をと […]
2025-02-21 / 最終更新日時 : 2025-02-21 タオ おとなの楷書と行書 王羲之書法と中国書の源(6)集字聖教序から 6.書法の改新王羲之の手紙の中から、後人が集めたものされる『自論書』(張彦遠『法書要録』所収)の中で、王羲之の書の考えが表れている部分がある。 「意転深、点画之間、皆有意、自有言所不尽。」人のことばとなる前のおもいは、い […]
2025-02-20 / 最終更新日時 : 2025-02-20 タオ おとなの楷書と行書 王羲之書法と中国書の源(5)集字聖教序から 5.中国の正鋒と日本の王羲之中国では、筆を直角に当てて書く正鋒が正統であり、王羲之のように変化をつける偏鋒は正統とはされなかった。 だが、日本では王羲之書法を継承してきた。王羲之の筆跡を集めたとされる『千字文』は漢字伝来 […]
2025-02-19 / 最終更新日時 : 2025-02-20 タオ おとなの楷書と行書 王羲之書法と中国書の源(4)集字聖教序から 4.結構の妙「形」特長はふところが広いことである。書いてみると思った以上に偏と旁の余白が大きくとられている。その結果、横にひろがる字形となる。 一角目はズシンと力強く、ひきしまった線の充実が目を引く。これがあるからこそ、 […]