雁塔聖教序と集字聖教序(1)臨書して

1.雁塔聖教序とは
筆者は、褚遂良(596〜658)浙江杭州銭塘の人。字を登善という。太宗、高宗に仕えて高位に就くが、晩年の諫言により高宗の怒りを買い、左遷され遠く現在のベトナム中部で亡くなった。

雁塔聖教序は永徽四年(653)、褚が五十八歳の作である。二つの碑石は同じ大きさで型の黒大理石で、高さ198cm、上幅85cm、下幅110cm、底辺が広く安定している。

下図の右側がその雁塔聖教序の臨書である。