露むすぶ道の(2)和泉式部日記を書いて

2.朝ぼらけ
釈文:「露むすぶ道のまにまに朝ぼらけ ぬれてぞきつる手枕の袖」

選字は「露牟須布三遅農満爾ヽヽ朝本ら遣 ぬれ亭所支都る手枕の曽傳」

鑑賞:「朝ぼらけ」は歌語、「来つる」は「着つる」をかける。

歌意は「朝早くそちらを出たせいだろうか、露でぬれた道を通ったためか手枕の袖がすっかり濡れてしまいました。

参考文献:和泉式部日記 和泉式部集 野村精一校注 新潮社