行書般若心経-諸法空相(1)集字聖教序より

1.是諸法空相
釈文:「舎利子 是諸法空相。 不生不滅。 不垢不浄。 不増不減。」
書き下し文は「舎利子よ 是の諸法の空相は不生、不滅。不垢、不浄。不増、不減なり。」

鑑賞:「諸法空相」について、諸法とはすべてのもののことである。「法」という言葉には、教法、規範、真理、物など様々な意味があるが、ここでは物ということである。

すべてのものがありのまま空の相であるのが般若の智慧である。

参考文献:般若心経講和 鎌田茂雄著 講談社学術文庫