行書般若心経(11)集字聖教序より

11.受想行識も
釈文:「受想行識 亦復如是」

鑑賞:前に出た五薀の中、最初の色薀が空であることを示したので、それ以外の四薀も空であると述べる。色は物質、肉体、受は感覚、想は意識であるが、色と同様に他の四薀も同様であるという。

したがって物ばかりでなく、精神・心理活動の一切もすべて空であるとする。そして、これは哲学的思考ではなく、日々の行いであることを示している。

参考文献:般若心経講和 鎌田茂雄著 講談社学術文庫