2024-11-12 / 最終更新日時 : 2024-11-12 タオ 禅と書のつながり 行書般若心経(5)集字聖教序より 5.経とはタイトルの最後の字「経」は梵語スートラを翻訳したもので、変わることのない法をいう。 道元は「仏経」について「いわゆる経巻は、尽十方界これなり。経巻にあらざる時処なし。」(『正法眼蔵』仏経巻)経巻にはこの世に存在 […]
2024-11-11 / 最終更新日時 : 2024-11-11 タオ 禅と書のつながり 行書般若心経(4)集字聖教序より 4.心とは最後の「心経」は漢語である。般若波羅蜜多が仏の教えの中で肝心要なものであるから「心」といった。 心といって、名をつけると何か実体があるかのように錯覚するのが常である。心というものは本来ないものであるが、「見」に […]
2024-11-10 / 最終更新日時 : 2024-11-11 タオ 感性豊かな才知 行書般若心経(3)集字聖教序より 3.波羅蜜多ということは 般若と同じく、梵語の音をそのまま写したもので、原語はパーラミターという。これと訳すと「到彼岸」となる。 煩悩に縛られて迷っている人の世界を「此の岸」といい、仏の世界、悟りの境地を「彼の岸」と呼ぶ […]
2024-11-09 / 最終更新日時 : 2024-11-10 タオ 禅と書のつながり 行書般若心経(2)集字聖教序より 2.般若とは「般若波羅蜜多心経」というタイトルの「般若」から始めることにしよう。 鑑賞:「般若」は怖い顔をした「般若の面」を思い浮かべ方もいるだろう。元来、この言葉はインドの語を音に写したもので、サンスクリット語で言えば […]
2024-11-08 / 最終更新日時 : 2024-11-09 タオ 禅と書のつながり 行書般若心経(1)集字聖教序より 1.聖教序の心経釈文:「般若波羅蜜多心経 沙門玄奘奉 詔譯」 書き下し文は「般若波羅蜜多心経 沙門玄奘 詔を奉じて訳す。」 鑑賞:現在、聖教序の碑は西安碑林に並べ置かれているが、元々は唐の高宗(672年)に長安の弘福寺内 […]
2024-11-07 / 最終更新日時 : 2024-11-09 タオ 感性豊かな才知 山のあなたに(4)和泉式部日記より 4.無明長夜釈文:「かくてすぐすも明けぬ夜の心地のみすれば、はかなきたはぶれごとも、言ふ人あまたありしかば、あやしきさまにぞ言ふべかめる」 選字は「可久天寸具春裳明希 ぬ夜農心地すれ盤ヽか奈支多は布連こと茂言ふ 人あま多 […]
2024-11-06 / 最終更新日時 : 2024-11-06 タオ 感性豊かな才知 山のあなたに(3)和泉式部日記より 3.宮のお誘いに釈文:「げに、今さらさやうにならびなきありさまはいかがせんなど思ひて、一ノ宮のことも聞こえきれてあるを、さりとて山のあなたにしるべする人もなきを」 選字は「希爾今佐らさやうに奈ら比那支あ利さ 満者意可ヽ勢 […]
2024-11-05 / 最終更新日時 : 2024-11-06 タオ 感性豊かな才知 山のあなたに(2)和泉式部日記より 2.ちょっと座りこみ釈文:「人もなき所に、つい居などもせず、行ひなどするにだに、ただひとりあれば、おなじ心に物語りきこえてあらば、なぐさむことやある、と思ふなり』などのたまふにも」 選字は「人毛難支所爾徒い ゐ那ともせ須 […]
2024-11-04 / 最終更新日時 : 2024-11-06 タオ 感性豊かな才知 山のあなたに(1)和泉式部日記より 1.人などあれど釈文:「もしのたまふさまなるつれづれならば、かしこへはおはしましなんや。人などもあれど、便なかるべきにはあらず。もとよりかかるありきにつきなき身なればにや」 選字は「もし能多万布佐ま奈るつれヽヽ那ら者かし […]
2024-11-03 / 最終更新日時 : 2024-11-03 タオ 感性豊かな才知 空ゆく月にも(6)和泉式部日記より 6.忘るなよ釈文:「まことに聞くことのありて、制することなどあらば、空行く月にもあらん。」 選字は「万許と爾聞九こと能あ里傳せ意須ること奈と阿 羅八空行九月耳毛阿ら無」 鑑賞:「まことに聞くことのありて」宮の兄の東宮や道 […]