2024-10-31 / 最終更新日時 : 2024-10-31 タオ 感性豊かな才知 空ゆく月にも(3)和泉式部日記より 3.つれづれにあなたを釈文:「『いとかくつれづれにながめ給ふらんを、思ひおきたることなけれど、ただおはせかし。世の中の人も便なげに言ふなり。」 選字は「いと可九徒連ヽヽ爾那可免多万 布ら无越思ひ於支多流こと難介れと多ヽ […]
2024-10-30 / 最終更新日時 : 2024-10-30 タオ 感性豊かな才知 空行く月にも(2)和泉式部日記より 2.世なれた人では釈文:「世になれた人にはあらず、ただいとものはかなげに見ゆるも、いと心苦しくおぼされて、あはれに語らはせ給ふに」 選字は「世二 裳那連多流飛と爾盤阿ら春多ヽいともの 者か奈希二見遊るも意登こヽ楼久る し […]
2024-10-29 / 最終更新日時 : 2024-10-30 タオ 感性豊かな才知 空行く月にも(1)和泉式部日記より 1.空の情趣を釈文:「ひと夜の空の気色の、あはれに見えしかば、心がらにや、それよりのち心苦しとおぼされて、しばしばおはしまして、ありさまなど御覧しもて行くに」 選字は「ひと夜乃空農遣し支の阿者連に見 盈し可盤心可羅耳やそ […]
2024-10-28 / 最終更新日時 : 2024-10-28 タオ 感性豊かな才知 ほんの少しぬれただけ、手枕の袖を(5)和泉式部日記から 5.ほんの夢のような釈文:「ときこえたり。忘れじ、と言ひつるを、をかし、とおぼして、『夢ばかり涙にぬると見つらめど ふしぞわづらふ手枕の袖』」 選字は「ときこ江多利忘れし登言ひ川る越ヽか志とお本事弖夢盤可り涙爾ぬ類と見徒 […]
2024-10-27 / 最終更新日時 : 2024-10-28 タオ 感性豊かな才知 ほんの少しぬれただけ、手枕の袖を(4)和泉式部日記から 4.今朝のうちに釈文:「けさの間に今は消ぬらん夢ばかり ぬると見えつる手枕の袖」 選字は「遣佐農ま耳今者消ぬら无夢は可里 ぬ類と見盈徒る手枕の處傳」 鑑賞:「ぬる」は「濡る」と「夢」の縁語「寝る」をかける。「消ぬ」と「夢 […]
2024-10-26 / 最終更新日時 : 2024-10-26 タオ 感性豊かな才知 ほんの少しぬれただけ、手枕の袖を(3)和泉式部日記から 3.頼りにする人も釈文:「かくのみ言ふほどにや、頼もしき人もなきなめりかし、と心苦しくおぼして、『今の間いかが』とのたまはせたれば、御返し」 選字は「可具能三言本と耳や多能毛志支 人裳奈支那免利可し登心九流志久お本し天 […]
2024-10-25 / 最終更新日時 : 2024-10-25 タオ 感性豊かな才知 ほんの少しぬれただけ、手枕の袖を(2)和泉式部日記から 2.わざと冗談のように釈文:「耳にはとまらぬにしも侍らず。よし見給へ、手枕の袖忘れ侍るをりや侍る』と、たはぶれごとに言ひなして、あはれなりつる夜の気色も」 選字は「耳爾盤と万羅ぬ爾亭も侍ら春 よ志見多万遍手枕の袖王須連八 […]
2024-10-24 / 最終更新日時 : 2024-10-25 タオ 感性豊かな才知 ほんの少しぬれただけ、手枕の袖を(1)和泉式部日記から 1.とりとめのない歌を釈文:「はかなきこと聞こゆるも、心づきなげにこそおぼしたれ。いとほしく』と、のたまはすれば、『いかに侍るにか、心地のかき乱る心地のみして」 選字は「盤可奈支古と記こゆ流毛心徒支奈希二 こ處於本し多連 […]
2024-10-23 / 最終更新日時 : 2024-10-24 タオ 感性豊かな才知 手枕の袖・陰暦十月に(4)和泉式部日記から 4.なにか無性に釈文:「とのたまへど、よろづにもののみわりなくおぼえて、御いらへすべき心地もせねば、ものもきこえで、ただ月影に涙落つるを、あはれとご覧じて、『などいらへもし給はぬ」 選字は「と能多万遍登よ路つ爾ものみ王り […]
2024-10-22 / 最終更新日時 : 2024-10-22 タオ 感性豊かな才知 手枕の袖・陰暦十月に(3)和泉式部日記から 3.揺り起こして釈文:「あはれにおぼされて、女ねたるやうにて思ひ乱れてふしたるを、おしおどろかさせ給ひて、『時雨にも露にもあてでねたる夜を あやしくぬるる手枕の袖』」 選字は「あは連二於本されて女年多流やう爾て思比 み多 […]