秋八月になり、石山参籠へ(2)和泉式部日記を書いて

2.石山寺へ
釈文:「つれづれもなぐさめむとて、石山にまうでて七日ばかりもあらんとてまうでぬ。宮、久しうもなりぬるかな、とおぼして、御文つかはすに」

選字は「つれヽヽ 裳な久沙免無とて石山爾満う天ヽ七日 者かり毛阿ら无登て万う傳ぬ 宮久しうも難りぬ流可奈と於本志て御文つ可盤須爾」

鑑賞:「石山」石山寺、滋賀県大津市。本尊は如意輪観音。天平年間僧良弁の開基。霊験を知られる。

参考文献:和泉式部日記 清水文雄校注 岩波文庫