秋の寝覚め、夕べの訪問(8)和泉式部日記より

8.荻の葉風が
釈文:「をぎ風は吹かばいも寝で今よりぞ おどろかすかと聞くべかりける」

選字は「越支風者婦可盤いも寝弖今よ梨處 お登露可春かと聞久遍閑利希る」

歌意は「私を招くという荻の葉風が吹くのであれば、夜中一睡もせずに今か今かと聞耳を立てていることですよ。」

参考文献:和泉式部日記 和泉式部集 野村精一校注 新潮社