「人は草葉の露なれや」など(4)和泉式部日記を書いて

4.あすは物忌み

釈文:「あすは物忌みと言ひつれば、なからむもあやしと思ひてなん』とて、帰らせ給へば」

選字は「阿春八 茂の忌三と言比つれ者な可羅無もあや志 と思ひて那无とて帰ら世た万遍者」

鑑賞:「物忌み」日や方角が悪いので、家の中に引きこもって身を慎む習わし。「帰らせ給へば」お帰りになろうとするので。

参考文献:和泉式部日記 和泉式部集 野村精一校注 新潮社