2024-06-30 / 最終更新日時 : 2024-06-30 タオ 感性豊かな才知 鳥の羽に文をつけて(2)和泉式部日記より 2.たとえ鳥をあやめても 釈文:「殺してもなほ あかぬかな にはとりの ヲリふし知らぬ けさのひと声」 選字は「故露して裳奈ほか可ぬ可那耳者登里 能遠里布志ヽら努けさ乃飛とこ衛」 歌意は「たとえ鳥をあやめても気は晴れませ […]
2024-06-29 / 最終更新日時 : 2024-06-29 タオ 感性豊かな才知 鳥の羽に文をつけて(1)和泉式部日記より 1.鳥の音におどろかされて 釈文:「しばしありて、御文あり。『けさは鳥の音におどろかされて、にくかりつれば、殺しつ』とのたまはせて、鳥の羽に、御文をつけて」 選字は「し盤志安り天御文あ利希佐者鳥の音 爾於と露可され亭二具 […]
2024-06-28 / 最終更新日時 : 2024-06-28 タオ 感性豊かな才知 古より「鳥の音つらき」といふけれど(4) 4.道すがら 釈文:「道すがら、『かやうならむをりは必ず』との弾はすれば、『つねはいかでか』ときこゆ。おはしまして帰らせ給ひぬ。」 選字は「道須可 ら閑やう奈ら無を梨者可那ら春と能多万は寸連八 つ年者い可傳登支こ遊お盤し […]
2024-06-27 / 最終更新日時 : 2024-06-27 タオ 感性豊かな才知 古より「鳥の音つらき」といふけれど(3) 4.宮の北の方は 釈文:「上は、院の御方にわたらせ給ふ、とおぼす。明けぬれば、『鳥の音つらき』とのたまはせて、やをらたてまつりておはしぬ。」 選字は「上は院の御方爾わ多ら勢多万ふと於本春 明希ぬ連八鳥の音徒ら支と能多ま八 […]
2024-06-26 / 最終更新日時 : 2024-06-26 タオ 感性豊かな才知 古より「鳥の音つらき」といふけれど(2) 2.宮にせかされて 釈文:「さし寄せて、『はや、はや』とあれば、さも見苦しきわざかな、と思ふ思ふゐざり出でて乗りぬれば、昨夜の所にて物語し給ふ。」 選字は「佐し寄せて八やヽヽとあ 連者散毛み久るし支利佐可奈度思不 おもふ […]
2024-06-25 / 最終更新日時 : 2024-06-26 タオ 感性豊かな才知 古より「鳥の音つらき」といふけれど(1) 1.今夜は方塞りなので 釈文:「『さらにかかることは聞かじ。よさりは方塞りたり。御迎へに参らん』とあり。あな見苦し、つねには、と思へども、例の車にておはしたり。」 選字は「沙ら耳可流こと者記可し夜さり盤方塞 里多理御迎へ […]
2024-06-24 / 最終更新日時 : 2024-06-24 タオ 感性豊かな才知 そのまま南院にとどまりて(5) 5.朝露のおく 釈文:「苦しかりけり』とあれば、朝露のおくる思ひにくらべれば ただに帰らんよひはまされり」 選字は「朝露のお倶る思ひに比羅布連八 多ヽ耳可邊ら无宵者満され里」 鑑賞:「おくる」は「起くる」に、「露」の縁語 […]
2024-06-23 / 最終更新日時 : 2024-06-23 タオ 感性豊かな才知 そのまま南院にとどまりて(4) 4.君に暁起きは 釈文:「宵ごとに帰しはすともいかでなほ 暁起きを君にせさせじ」 選字は「宵こと耳可遍し者須と裳い可傳奈本 阿閑川支お記を君爾勢さ世事」 歌意は「宵ごとにお泊めせずにお帰しすることはあっても、どうしてもや […]
2024-06-22 / 最終更新日時 : 2024-06-22 タオ 感性豊かな才知 そのまま南院にとどまりて(3) 3.とても不思議な逢瀬を 釈文:「女、道すがら、あやしのありきや、人いかに思はむ、と思ふ。あけぼのの御すがたのなべてならず見えつるも、思ひ出出られて」 選字は「女道須可ら阿やしのあ梨支や人意か爾思 は無とお茂ふあ希ほ農御 […]
2024-06-21 / 最終更新日時 : 2024-06-21 タオ 感性豊かな才知 そのまま南院にとどまりて(2) 2.夜が明けたけれど 釈文:「物語りあはれにし給ひて、明けぬれば、車寄せて乗せ給ひて、『御送りにも参るべけれど、あかくなりぬべければ、外にありと人の見んもあいなくなんとて、とどまらせ給ひぬ。」 選字は「物語あ 波連二し多 […]