夏の夜に口ずさみたい詩歌(4)和漢朗詠集を書いて

4.夏の夜は短くて

四行目和歌の釈文「夏の夜をねぬにあけぬといひおきし人はものをや思はざりけむ」

選字は「なつのよをねぬ爾あ介ぬといひお支志 ひとはものをや於もはさ里介む」

鑑賞:『集註』以下諸本、作者を「人丸」とするが誤りで、「読み人知らず」である。

現代語にすると「夏の夜は短くて、まだ眠らないうちに明けてしまうといった昔の人は、恋に悩んだことはなかったのだろうか。」

参考文献:和漢朗詠集 川口久雄訳注 講談社学術文庫