2024-05-31 / 最終更新日時 : 2024-05-31 タオ 琴線にふれる 夏を涼みつつ朗詠したい詩歌を(9)和漢朗詠集より 9.下を流れる水は 釈文:「したくヽる水に秋こそかよふなれ むすぶいづみの手さへすずしき」中務 選字は「したくヽるみつにあ支こ所可よふ奈れ む春ふいつ美のてさへ春し支」 鑑賞:『新千載集』夏に「題しらず 中務」、『中務集 […]
2024-05-30 / 最終更新日時 : 2024-05-30 タオ 琴線にふれる 夏を涼みつつ朗詠したい詩歌を(8)和漢朗詠集より 8.涼しいかしらと 釈文:「涼しやと草むらごとに立ちよれば 暑さぞまさる常夏の花」中務 選字は「すヽしやとくさむらことに多ちよれはあつさ所まさるとこ那つの者那」 鑑賞:「常夏の花」ナデシコの古名。『源氏物語』(紅葉賀)に […]
2024-05-29 / 最終更新日時 : 2024-05-29 タオ 琴線にふれる 夏を涼みつつ朗詠したい詩歌を(7)和漢朗詠集より 7.ひんやりとした池の 釈文:「池冷水無三伏夏 松高風有一聲秋」英明書き下し文は「池冷やかにして水に三伏の夏なし 松高うして風に一聲の秋あり」 鑑賞:「三伏」夏の極暑の期間。(「伏」は火気を恐れて金気が伏蔵する意味)立秋 […]
2024-05-28 / 最終更新日時 : 2024-05-28 タオ 琴線にふれる 夏を涼みつつ朗詠したい詩歌を(6)和漢朗詠集より 6.気ままに過ごす夏の 釈文:「臥見新図臨水障 行吟古集納涼詩」管書き下し文は「臥しては新図の臨水の障を見る 行きては古集の納涼の詩を吟ず」 鑑賞:「臨水の障」水石納涼の図を描いた障子。『和名抄』に「障子は屏風の属なり」 […]
2024-05-27 / 最終更新日時 : 2024-05-27 タオ 琴線にふれる 夏を涼みつつ朗詠したい詩歌を(5)和漢朗詠集より 5.燕の昭王が 釈文:「燕昭王招涼之珠 当沙月◽️自得。」書き下し文は「燕の昭王が招涼の珠 沙月に当って自ら得たり」 鑑賞:「燕の昭王が招涼の珠」燕の昭王に献上した貝の中から出た珠を王が懐に入 […]
2024-05-26 / 最終更新日時 : 2024-05-26 タオ 琴線にふれる 夏を涼みつつ朗詠したい詩歌を(4)和漢朗詠集より 4.水辺の風が 釈文:「班婕妤団雪之扇 代岸風◻️長忘」書き下し文は「班婕妤(ハンショウヨ)が団雪の扇 岸風に代へて長く忘れぬ」 鑑賞:「班婕妤が団雪の扇」班婕妤は漢の武帝の愛妃。後趙后飛燕の […]
2024-05-25 / 最終更新日時 : 2024-05-26 タオ 琴線にふれる 夏を涼みつつ朗詠したい詩歌を(3)和漢朗詠集より 3.心を静かにすれば 釈文:「不是禅房無熱到 但能心静即身涼」書き下し文は「是禅房に熱の到ること無きにあらず ただ能く心静かなれば即ち身も涼し」 鑑賞:『白氏文集』「熱きに苦しんで、恒寂師の禅室に題す」詩。大江千里『句題 […]
2024-05-24 / 最終更新日時 : 2024-05-24 タオ 琴線にふれる 夏を涼みつつ朗詠したい詩歌を(2)和漢朗詠集から 2.露に濡れた筵は 釈文:「露簟清熒迎夜滑 風襟簫灑先秋涼」白書き下し文は「露簟(ろてん)清熒(せいけい)として夜を迎へて滑らかなり 風襟簫灑(そうさ)として秋に先だって涼し」 鑑賞:『白氏文集』「池の上の夜境」詩「露簟 […]
2024-05-23 / 最終更新日時 : 2024-05-24 タオ 琴線にふれる 夏を涼みつつ朗詠したい詩歌を(1)和漢朗詠集から 1.名残の雨滴は 釈文:「青苔地上銷残雨 緑樹陰前逐晩涼」白書き下し文は「青苔の地上に残雨を銷(け)す 緑樹の陰の前に晩涼を逐(お)ふ」 鑑賞:『白氏文集』「池の上に涼を逐ふ」詩。『文集』は「残雨」を「残暑」に作る。『拾 […]
2024-05-22 / 最終更新日時 : 2024-05-23 タオ 琴線にふれる 夏の夜に口ずさみたい詩歌(6)和漢朗詠集を書いて 6.夏の夜は寝たかと思うと 釈文:「夏の夜のふすかとすればほとヽぎす なくひとこゑにあくるしのヽめ」 登書き下し文は「難徒乃与能布数可東須麗波本度 ヽ幾数那久悲登許恵耳阿具留志乃ヽ免」 鑑賞:この書の特徴はすべて変体仮名 […]