蘇軾の行書・榿木詩巻を臨書する(8)杜甫「堂成」から

8.となりの人が

釈文:「旁人錯比揚雄宅」

書き下し文は「旁人錯(あやまり) 比す 揚雄が宅」

現代語にすると「隣の人がこの光景を見て私の宅を揚雄の宅に比較した」

鑑賞:「雄」の一画目と左払いはゆったりとしている一方、旁は細めの縦画が瀟洒で調和をとっている。「宅」はウ冠が柔らかく墨を入り、下部は細線で変化が見られる。

参考文献:蘇軾集 二玄社