続・前赤壁賦を臨書して(7)蘇軾の意を読む

7.満ちたり欠けたり

鑑賞:「盈虚者如彼」は月が満ちたり欠けたりすること。本文では異なる字を用いている。

「消長」衰えることと盛んになること。

現代語にすると、「川の水のように流れていきますが、そのまま行ってしまうということはありません。月は満ち欠けを繰り返すけれども、そのままであったり、さらに大きくなったりはしません。」

客人が、人生のはかなさを憂いて奏でた音を不思議に思った蘇子が理由を聞き、この世の様を語る場面でさらに続く。

参考文献:漢詩と名蹟 鷲野正明著 二玄社