酒の功徳をほめたたえる(3)董其昌の書

3.酒以外のことなど目に入らぬ

董其昌 祥香臨 二玄社

五行目「唯酒是務、焉知其餘
読み下し文は「唯だ酒のみをこれ務む、焉くんぞその餘を知らんや。」

「唯酒是務」:ただ酒のことだけに精を出す。
「焉知」:どうして知ろうか、いや知らない。*①

現代語訳「ひたすらに酒のことだけにめ精を出して、他のことは何も目に入らないようである。」

ただ、酒のことだけに夢中になっている姿が、滑稽であり、微笑ましくもある大人先生です。
 出典:*① 漢詩と名蹟 鷲野正明 二玄社