色紙を鉛筆で書いてみる(4)
4, 花は桜? The Flower are the Cherry blossoms?
![](https://sho-moritashoukou.com/wp-content/uploads/2020/02/768B52CC-93A8-4B2A-90B4-B8C9491AEAEC_1_201_a-1-300x235.jpeg)
河津桜にメジロが訪れる ミツを吸うのか 人の気配に気付かない
![](https://sho-moritashoukou.com/wp-content/uploads/2020/02/9CC05DDE-D620-4C00-856E-5BCDE645D84C_1_201_a-294x300.jpeg)
三行目:と花をし見ればも
詞書(和歌の初めに詠んだ説明文)に
「染殿のきさきのお前に花がめに桜の花をささせ たまへるを見て
よめる」とあります。
作者、良房邸にある染殿の桜は実に見事だったそうです。その桜を
折り、娘である皇后の御前に、花がめに挿した光景を見て、
「花をし見れば」と詠んだわけです。
古今集の編まれた時代、花と言えば梅だったのですが、まだ新しい
桜を詞書を付した上で、花と詠む。
作者の心を察して筆者は、「はな」は「花」と書きたいところです。
さらに旁を右へ張り出して大きく目立たせているのです。
読みやすい箇所が「と花をし」まで続きます。
「み」は「三」を使い、ひっそりと受けた後、「れ」はここまで
毎回出てきますが、懐広く展開します。「は」はお馴染みになりま
したが、「者」を用いています。
3行目の末「も」は「毛」で上の字をきれいに受けて細太が絶妙です。