2023-06-24 / 最終更新日時 : 2023-06-24 タオ 思慕の情 弥生の頃、資盛の命日に(1)建礼門院右京大夫集から 1.あっけなく資盛を亡くして 釈文:「弥生の廿日余りの頃、はかなかりし人の水の泡となりける日なれば、れいの心ひとつに、とかく思ひいとなむにも、我がなかからむのち、たれかこれほども思ひやらむ。」 選字は、「弥生の廿日余り乃 […]
2023-06-23 / 最終更新日時 : 2023-06-23 タオ 思慕の情 ほととぎすの初音を聞きながら(5)建礼門院右京大夫集より 5.母と死に別れて 釈文:「別れにし 年月日には あふことも こればかりやと 思ふかなしさ」 選字は「わ可連爾し年月日に盤あ布こと毛 許れ者駕利やと思布可難志さ」 鑑賞:母を失い、資盛も亡き後、悲しみにくれて […]
2023-06-22 / 最終更新日時 : 2023-06-22 タオ 思慕の情 ほととぎすの初音を聞きながら(4)建礼門院右京大夫集より 4.五月二日は母の 釈文:「五月二日は、昔の母の忌日なり。心ちなやましかりしかど、手など洗ひて、念仏申し、経よむ法師呼びて、経よませて聴聞するにも、また来む年のいとなみは、えせぬこともやと思ふにも、さすがあはれにて、そで […]
2023-06-21 / 最終更新日時 : 2023-06-21 タオ 思慕の情 ほととぎすの初音を聞きながら(3)建礼門院右京大夫集より 3.ほととぎすの鳴く音だけは 釈文:「あらずなる 憂き世のはてに ほととぎす いかでなく音の かはらざるらむ」 選字は「あ羅春奈流うき世の者傳二本とヽ 支須い可弖奈九音能可者ら佐る覧」 現代語にすると、「何もかも、 […]
2023-06-20 / 最終更新日時 : 2023-06-21 タオ 思慕の情 ほととぎすの初音を聞きながら(2)建礼門院右京大夫集より 2.時鳥は 釈文:「明けがたに 初音ききつる ほととぎす 死出の山路のことをとはばや」 選字は、「明け可多耳初音支ヽ徒る本とヽ記 寸し傳乃やま遅のこと越とハヽや」 鑑賞:「ほととぎす」は冥土から来るという言 […]
2023-06-19 / 最終更新日時 : 2023-06-19 タオ 思慕の情 ほととぎすの初音を聞きながら(1)建礼門院右京大夫集より 1.夜がすっかり 資盛を亡くし、生きる張り合いを失い何かにつけて思い出すのは愛しい人の面影、そんな中の四月。 釈文「四月廿三日、明けはなるるほど、雨すこし降りたるに、東のかたの空にほととぎすの初音鳴きわたる、めづらしくも […]
2023-01-12 / 最終更新日時 : 2023-01-12 タオ 思慕の情 同じ境遇の人と平家のゆかりを懐かしみ(4)建礼門院右京大夫集から 4.また昔話をご一緒に 平家のゆかりがある方からの返歌が釈文:「 かへし ながめわぶる 雨の夕べに あはれまた ふりにしことを いひあはせばや」 選字は、「那可免王布類雨の夕へにあ者連ま多 ふ梨爾しこ […]
2023-01-11 / 最終更新日時 : 2023-01-09 タオ 思慕の情 同じ境遇の人と平家のゆかりを懐かしみ(3)建礼門院右京大夫集から 3.お別れした後の名残が 釈文:「いかにせむ ながめかねぬる なごりかな さらぬだにこそ 雨の夕暮」 選字は、「以可にせむ那可免閑年ぬ流奈こ梨可奈 佐らぬ多耳こ處阿め農夕暮」 歌意は、「どうすればよいのでし […]
2023-01-10 / 最終更新日時 : 2023-01-09 タオ 思慕の情 同じ境遇の人と平家のゆかりを懐かしみ(2)建礼門院右京大夫集から 2.同じ思いで 釈文:「帰り給ひぬなごり、雨うち降りて物あはれなり。こ の人も、ことに我がおなじ筋なることを思ふ人な り。なつかしくもあり、さまざまそれも恋しく思 ひ出でたれて、申しやる。」 選字は、「 […]
2023-01-09 / 最終更新日時 : 2023-06-22 タオ 思慕の情 同じ境遇の人と平家のゆかりを懐かしみ(1)建礼門院右京大夫集から 1.上臈の方と 同じように平家の公達と縁があったと思われる身分の高い方とお会いして、釈文:「殷富門院、皇后宮と申しし頃、その御方にさぶらふ 上臈の知るよしありて聞えかはししが、ゆきあひ て、日暮し物語りして」 […]