夏を涼みつつ朗詠したい詩歌を(6)和漢朗詠集より

6.気ままに過ごす夏の

釈文:「臥見新図臨水障 行吟古集納涼詩」管
書き下し文は「臥しては新図の臨水の障を見る 行きては古集の納涼の詩を吟ず」

鑑賞:「臨水の障」水石納涼の図を描いた障子。『和名抄』に「障子は屏風の属なり」とある。

現代語にすると「横になって、新しく絵師に描かせた水辺で涼をとる人の屏風絵を眺めたり、散歩して古人の詩集の中から納涼の詩を吟じたりする」

参考文献:和漢朗詠集 川口久雄訳注 講談社学術文庫