2024-11-03 / 最終更新日時 : 2024-11-03 タオ 感性豊かな才知 空ゆく月にも(6)和泉式部日記より 6.忘るなよ釈文:「まことに聞くことのありて、制することなどあらば、空行く月にもあらん。」 選字は「万許と爾聞九こと能あ里傳せ意須ること奈と阿 羅八空行九月耳毛阿ら無」 鑑賞:「まことに聞くことのありて」宮の兄の東宮や道 […]
2024-11-02 / 最終更新日時 : 2024-11-02 タオ 感性豊かな才知 空行く月にも(5)和泉式部日記より 5.これからの行方は釈文:「いかにせまし、と思ふをりもあれど、古めかしき心なればにや、聞こえたえんことの、いとあはれにおぼえて、さりとて、かくのみはえ参り来まじきを」 選字は「い可に勢ましとお裳布越里ヽヽ毛あ れと古免可 […]
2024-11-01 / 最終更新日時 : 2024-11-01 タオ 感性豊かな才知 空ゆく月にも(4)和泉式部日記より 4.人に見られることも釈文:「時々参ればにや、見ゆることもなけれど、それも、人のいと聞きにくく言ふに、またたびたび帰るほどの心地のわりなかりしも、人げなくおぼえなどせしかば」 選字は「時々ま井連八耳や見ゆること毛 那希連 […]
2024-10-31 / 最終更新日時 : 2024-10-31 タオ 感性豊かな才知 空ゆく月にも(3)和泉式部日記より 3.つれづれにあなたを釈文:「『いとかくつれづれにながめ給ふらんを、思ひおきたることなけれど、ただおはせかし。世の中の人も便なげに言ふなり。」 選字は「いと可九徒連ヽヽ爾那可免多万 布ら无越思ひ於支多流こと難介れと多ヽ […]
2024-10-30 / 最終更新日時 : 2024-10-30 タオ 感性豊かな才知 空行く月にも(2)和泉式部日記より 2.世なれた人では釈文:「世になれた人にはあらず、ただいとものはかなげに見ゆるも、いと心苦しくおぼされて、あはれに語らはせ給ふに」 選字は「世二 裳那連多流飛と爾盤阿ら春多ヽいともの 者か奈希二見遊るも意登こヽ楼久る し […]
2024-10-29 / 最終更新日時 : 2024-10-30 タオ 感性豊かな才知 空行く月にも(1)和泉式部日記より 1.空の情趣を釈文:「ひと夜の空の気色の、あはれに見えしかば、心がらにや、それよりのち心苦しとおぼされて、しばしばおはしまして、ありさまなど御覧しもて行くに」 選字は「ひと夜乃空農遣し支の阿者連に見 盈し可盤心可羅耳やそ […]
2024-10-28 / 最終更新日時 : 2024-10-28 タオ 感性豊かな才知 ほんの少しぬれただけ、手枕の袖を(5)和泉式部日記から 5.ほんの夢のような釈文:「ときこえたり。忘れじ、と言ひつるを、をかし、とおぼして、『夢ばかり涙にぬると見つらめど ふしぞわづらふ手枕の袖』」 選字は「ときこ江多利忘れし登言ひ川る越ヽか志とお本事弖夢盤可り涙爾ぬ類と見徒 […]
2024-10-27 / 最終更新日時 : 2024-10-28 タオ 感性豊かな才知 ほんの少しぬれただけ、手枕の袖を(4)和泉式部日記から 4.今朝のうちに釈文:「けさの間に今は消ぬらん夢ばかり ぬると見えつる手枕の袖」 選字は「遣佐農ま耳今者消ぬら无夢は可里 ぬ類と見盈徒る手枕の處傳」 鑑賞:「ぬる」は「濡る」と「夢」の縁語「寝る」をかける。「消ぬ」と「夢 […]
2024-10-26 / 最終更新日時 : 2024-10-26 タオ 感性豊かな才知 ほんの少しぬれただけ、手枕の袖を(3)和泉式部日記から 3.頼りにする人も釈文:「かくのみ言ふほどにや、頼もしき人もなきなめりかし、と心苦しくおぼして、『今の間いかが』とのたまはせたれば、御返し」 選字は「可具能三言本と耳や多能毛志支 人裳奈支那免利可し登心九流志久お本し天 […]
2024-10-25 / 最終更新日時 : 2024-10-25 タオ 感性豊かな才知 ほんの少しぬれただけ、手枕の袖を(2)和泉式部日記から 2.わざと冗談のように釈文:「耳にはとまらぬにしも侍らず。よし見給へ、手枕の袖忘れ侍るをりや侍る』と、たはぶれごとに言ひなして、あはれなりつる夜の気色も」 選字は「耳爾盤と万羅ぬ爾亭も侍ら春 よ志見多万遍手枕の袖王須連八 […]