2024-06-26 / 最終更新日時 : 2024-06-26 タオ 感性豊かな才知 古より「鳥の音つらき」といふけれど(2) 2.宮にせかされて 釈文:「さし寄せて、『はや、はや』とあれば、さも見苦しきわざかな、と思ふ思ふゐざり出でて乗りぬれば、昨夜の所にて物語し給ふ。」 選字は「佐し寄せて八やヽヽとあ 連者散毛み久るし支利佐可奈度思不 おもふ […]
2024-06-25 / 最終更新日時 : 2024-06-26 タオ 感性豊かな才知 古より「鳥の音つらき」といふけれど(1) 1.今夜は方塞りなので 釈文:「『さらにかかることは聞かじ。よさりは方塞りたり。御迎へに参らん』とあり。あな見苦し、つねには、と思へども、例の車にておはしたり。」 選字は「沙ら耳可流こと者記可し夜さり盤方塞 里多理御迎へ […]
2024-06-24 / 最終更新日時 : 2024-06-24 タオ 感性豊かな才知 そのまま南院にとどまりて(5) 5.朝露のおく 釈文:「苦しかりけり』とあれば、朝露のおくる思ひにくらべれば ただに帰らんよひはまされり」 選字は「朝露のお倶る思ひに比羅布連八 多ヽ耳可邊ら无宵者満され里」 鑑賞:「おくる」は「起くる」に、「露」の縁語 […]
2024-06-23 / 最終更新日時 : 2024-06-23 タオ 感性豊かな才知 そのまま南院にとどまりて(4) 4.君に暁起きは 釈文:「宵ごとに帰しはすともいかでなほ 暁起きを君にせさせじ」 選字は「宵こと耳可遍し者須と裳い可傳奈本 阿閑川支お記を君爾勢さ世事」 歌意は「宵ごとにお泊めせずにお帰しすることはあっても、どうしてもや […]
2024-06-22 / 最終更新日時 : 2024-06-22 タオ 感性豊かな才知 そのまま南院にとどまりて(3) 3.とても不思議な逢瀬を 釈文:「女、道すがら、あやしのありきや、人いかに思はむ、と思ふ。あけぼのの御すがたのなべてならず見えつるも、思ひ出出られて」 選字は「女道須可ら阿やしのあ梨支や人意か爾思 は無とお茂ふあ希ほ農御 […]
2024-06-21 / 最終更新日時 : 2024-06-21 タオ 感性豊かな才知 そのまま南院にとどまりて(2) 2.夜が明けたけれど 釈文:「物語りあはれにし給ひて、明けぬれば、車寄せて乗せ給ひて、『御送りにも参るべけれど、あかくなりぬべければ、外にありと人の見んもあいなくなんとて、とどまらせ給ひぬ。」 選字は「物語あ 波連二し多 […]
2024-06-20 / 最終更新日時 : 2024-06-21 タオ 感性豊かな才知 そのまま南院にとどまりて(1) 1.人のいない場所で 釈文:「『さりや、人もなき所ぞかし。今よりは、かやうにてをきこえん。人などのあるをりにや、と思へば、つつましう』など」 選字は「佐里や人裳那支所曽かし今よ理者可 やう爾傳をき故え无飛と難と農あ流乎利 […]
2024-06-19 / 最終更新日時 : 2024-06-19 タオ 感性豊かな才知 初めての南院へ人のいない廊へ(5) 5.人なき細殿へ 釈文:「やをら人もなき廊にさし寄せて、下りさせ給ひぬ。月もいとあかければ、『下りね』としひてのたまへば、あさましきやうにて下りぬ。」 選字は「やをらひとも奈き廊爾 さ事寄せて下り佐せ給飛ぬ月毛いとあ可希 […]
2024-06-18 / 最終更新日時 : 2024-06-18 タオ 感性豊かな才知 初めての南院へ人のいない廊へ(4) 4.宮はむりにお乗せになり 釈文:「車をさし寄せて、ただ乗せに乗せ給へば、われにもあらで乗りぬ。人もこそ聞け、と思ふ思ふ行けば、いたう夜更けにければ知る人もなし。」 選字は「車越さし寄せ傳多ヽ 乃せ耳農勢多万遍者王れ爾も […]
2024-06-17 / 最終更新日時 : 2024-06-18 タオ 感性豊かな才知 初めての南院へ人のいない廊に(3) 3.誠実に話しながら 釈文:「まめやかに物語りし給ひて、『いざたまへ、こよひばかり、人も見ぬ所あり、心のどかにものなどもきこえん』とて」 選字は「ま免や可 耳御物語り志多ま比て以佐多まへこよ非 者可利人裳見ぬ所あ里心農と […]