2024-07-06 / 最終更新日時 : 2024-07-06 タオ 感性豊かな才知 松山の波高しとは(1)和泉式部日記から 1.またの夜 釈文:「またの夜、おはしましたりけるも、こなたには聞かず。人々方々にすむ所なりければ、そなたに来たりける人の車を、車侍り、人のきたりけるにこそ、とおぼしめす。」 選字は「万多乃夜お盤しま志多梨希流毛こ奈 た […]
2024-07-05 / 最終更新日時 : 2024-07-05 タオ 感性豊かな才知 鳥の羽に文をつけて(7)和泉式部日記より 7.あの晩のように 釈文:「ひと夜見し月ぞと思へばながむれど 心もゆかず目は空にして」ときこえて、なほひとりながめ居たるほどに、はかなくて明けぬ。」 選字は「一夜見し月楚と思遍八奈可無れと心も 遊可須免者曽羅耳志傳 と支 […]
2024-07-04 / 最終更新日時 : 2024-07-04 タオ 感性豊かな才知 鳥の羽に文をつけて(6)和泉式部日記より 6.いつもよりも 釈文:「例よりもをかしきうちに、宮にて月のあかかりしに人や見けんと思ひ出でらるるほどなりければ、御返し」 選字は「例よ利も越可し支う地二宮に天月の阿可ヽ里志 爾人や見希無と思ひ出てら流ヽ本と那り介連八御 […]
2024-07-03 / 最終更新日時 : 2024-07-03 タオ 感性豊かな才知 鳥の羽に文をつけて(5)和泉式部日記より 5.私のように先夜のことを 釈文:「わがごとく思ひは出づや山のはの 月にかけつつ嘆く心を」 選字は「王かこ度九お裳日は出つや山の者能 月耳可遣徒ヽ奈希久心を」 鑑賞:「を」は間投助詞。「月」「山の端」「出づ」の響き合いが […]
2024-07-02 / 最終更新日時 : 2024-07-03 タオ 感性豊かな才知 鳥の羽に文をつけて(4)和泉式部日記より 4.月をながめて 釈文:「二三日ばかりありて、月のいみじうあかき夜、端に居て見るほどに、『いかにぞ、月は見給ふや』とて」 選字は「二三日は可里あり傳月のいみしう阿か支夜 者しにゐて見流本と爾い可に所月者見多 まふやとて」 […]
2024-07-01 / 最終更新日時 : 2024-07-01 タオ 感性豊かな才知 鳥の羽に文をつけて(3)和泉式部日記より 3.鳥の声を聞くつらさは 釈文:「御返し 『いかにとはわれこそ思へ朝な朝な なき聞かせつる鳥のつらさは」と思ひたまふるも、にくからぬにや』とあり。 選字は「御返し 以可耳登者われこ所思へ朝なあ佐奈 難支聞可せ徒る鳥の川羅 […]
2024-06-30 / 最終更新日時 : 2024-06-30 タオ 感性豊かな才知 鳥の羽に文をつけて(2)和泉式部日記より 2.たとえ鳥をあやめても 釈文:「殺してもなほ あかぬかな にはとりの ヲリふし知らぬ けさのひと声」 選字は「故露して裳奈ほか可ぬ可那耳者登里 能遠里布志ヽら努けさ乃飛とこ衛」 歌意は「たとえ鳥をあやめても気は晴れませ […]
2024-06-29 / 最終更新日時 : 2024-06-29 タオ 感性豊かな才知 鳥の羽に文をつけて(1)和泉式部日記より 1.鳥の音におどろかされて 釈文:「しばしありて、御文あり。『けさは鳥の音におどろかされて、にくかりつれば、殺しつ』とのたまはせて、鳥の羽に、御文をつけて」 選字は「し盤志安り天御文あ利希佐者鳥の音 爾於と露可され亭二具 […]
2024-06-28 / 最終更新日時 : 2024-06-28 タオ 感性豊かな才知 古より「鳥の音つらき」といふけれど(4) 4.道すがら 釈文:「道すがら、『かやうならむをりは必ず』との弾はすれば、『つねはいかでか』ときこゆ。おはしまして帰らせ給ひぬ。」 選字は「道須可 ら閑やう奈ら無を梨者可那ら春と能多万は寸連八 つ年者い可傳登支こ遊お盤し […]
2024-06-27 / 最終更新日時 : 2024-06-27 タオ 感性豊かな才知 古より「鳥の音つらき」といふけれど(3) 4.宮の北の方は 釈文:「上は、院の御方にわたらせ給ふ、とおぼす。明けぬれば、『鳥の音つらき』とのたまはせて、やをらたてまつりておはしぬ。」 選字は「上は院の御方爾わ多ら勢多万ふと於本春 明希ぬ連八鳥の音徒ら支と能多ま八 […]